Memory of 精神科

ちょっと前の話（9/7）の記憶。





朝。雨降りまくり。
行こうかどうか一瞬躊躇する。
だが前日の惨状（薬なし情緒不安定過呼吸寸前）を思い出し
やっぱり行かねばと腹をくくる。
寮長に相談して車を出してもらおうかとも考えたが、
朝っぱらから迷惑かけるのも何だなぁと思い却下。

いつもより少し早く寮を出る。
寮母さんに怪しまれたかもしれない。
このことが寮長にばれたらまた説教だ。勘弁してくれ。
そんなことを考えつつ、思いっきり雨に当たりながら自転車で病院へ。
びしょ濡れもいいとこの濡れネズミ状態で到着。

寝不足でぼんやりしつつ順番待ち。
そのうち順番が来て、てきとーに事情を話す。
（車の免許取ったこととか薬ないともうヤバいこととか）
んでまた一か月分同じ薬を出してもらうことに。
最後に安定剤打って行くかと言われたのでYES。初めての筋肉注射。
（点滴だの採血だのは慣れ親しんだものなのだが）
右肩にプスっとやられる。

次の瞬間、くらり。

これまた慣れ親しんだ貧血の感覚。こらあかん、と思う。
呼吸が荒れる。吐き気がする。耳が遠くなる。
看護士さんに助けてもらいつつベッドに倒れこむ。
俺が弱くなったのは採血だけではなく注射全般だったらしい。
まして前２日ほとんど寝てなかったから尚更だったのだろう。
それにしても昔はこんなことなかったのになぁ。
いつの間に俺はこんなに弱くなったのだろう。
そんなことを考えて少し…というかかなり泣きたくなった。

少し眠っていなさいといわれたが、そういうわけにもいかなかった。
出席時数がギリギリなのだ。この時点で既に１教科補講がついていた。
何せ進路選択で悩みまくって３日、人間関係で自己嫌悪して１日、無断欠席をしている。
夏期休暇以前にも障害やら薬の副作用やらで遅刻・早退をしていた。
これ以上休むわけには行かない状況であった。
その旨を看護士さんに伝えて、貧血が治り次第そそくさと病院を後にした。
結局１講目には間に合わず、その教科は補講をもらう羽目になったが。
もちろん昼休みに寮に戻りびしょ濡れの服を着替えたのは言うまでもない。

そういえばぶっ倒れてるときに看護士さんが俺の爪に気がついて
爪噛む癖があるんだねっていってたけど（目ざといなぁ）
やっぱ精神科に来るひとにはこういう癖を持つひとが多いんだろうか。