忍者ブログ
やることなすこと上手くいかない。そんなヘタレの日常的妄想。全体的に身内向け。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ぼんやりゼトアウ妄想。


この世界に遺された最後の、たった一人の魔族。
魔族の母、滅びの聖母より生み出されたその身に宿る本能が叫ぶ。

破壊せよ。破壊せよ。破壊せよ。全てを破壊せよ。

その魔族に笑っていて欲しいと望んだ少女はもういない。
その魔族が笑っていて欲しいと願った少女はもういない。
二人で笑いあった日々は、もう戻らない。

共に戦った仲間たちも既にいない。
ニンゲンたちはそれぞれの人生を生きて死に、
ホムンクルスの少年…戦うために魔族を模して造られながら、痛みを持ち希望となった少年は
魔族が全て死に絶えるまで――ゼットが死ぬまで――その寿命が尽きることは無いはずだったが
魔族という脅威が消えた後に起こったヒト同士の争いを止めるために戦い、最期はヒトの手で命を奪われた。

壊せと叫ぶ。殺せと唸る。

破滅の呼び声に必死で抗う。
きつく歯を食いしばって悪夢の誘惑に耐える。
自分を必要としてくれた少女が生まれた世界。
他の魔族を裏切りニンゲン側についてでも守りたかった世界。
自分がたった一人の魔族になろうとも、全ては彼女のために。
その世界を自分が壊すわけにはいかない。
意識を集中する。胸の奥に小さな光が灯る。
それは、光の名を持つ彼女がくれた、強く確かな灯火。

死んだら先に逝ったあいつらに逢えるだろうかと考えて、自分の考えに苦笑した。
魔族である自分が、世界を救ったニンゲン達や心優しい少女と同じところに逝けるものか。
それでも、――それでも、もう一度逢いたいと願ってしまう。
彼女に、魔族と気付かず普通に接してくれた盲目の少女に。
魔族と知って尚、何ひとつ態度を変えずに自分に接してくれた彼女に。
最期の最後、自分といて幸せだったと言ってくれたヒトに。

「…アウ、ラ」

奇跡は起こらない。
出会えたこと自体が奇跡に他ならず、彼女と過ごせたことさえも奇跡なのだから。
…この星に宿り奇跡を司る守護獣・ニンゲンが、諦めない心で起こせる力。
それが奇跡。
あの日々はきっと彼女が起こした奇跡だったのだ。
ならば今さらヒトではない自分に奇跡が起こる道理も無い。


ココまで妄想。ヤマもオチもイミもないぜイヤッハー。
F本編終了後少なくとも100年以上経過してるっぽい。
しかし、盲目の少女の名がアウラ(光)って皮肉だよなー。
全く救いが無いWA話が書きたひ。
あ、ホムンクルスが魔族全滅まで寿命尽きないってのは俺設定。一応。

拍手

PR
この記事にコメントする
お名前(Name):
タイトル(Title):
文字色(Color):
メールアドレス(E-Mail):
URL:
コメント(Comment):
パスワード(Password):   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
<< こがれているんだ。 HOME まーま。 >>
[591]  [590]  [589]  [588]  [587]  [586]  [585]  [584]  [583]  [582]  [581
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新記事
(12/31)
(09/14)
(12/31)
(09/28)
(07/15)
最新コメント
[01/02 しろい]
[01/01 ちる]
[07/23 しろい]
[03/06 しろい]
[02/10 しろい]
ブログ内検索

Copyight© 人生死亡フラグ。 All Rights Reserved.
Designed by who7s. Photo by *05 free photo.
忍者ブログ [PR]